オフィス入退室管理2026 — ハイブリッドワークの出社ログに必要な機能だけ

ハイブリッドワークで「誰がいつ出社したか」を把握したいなら、入館ゲートを新設する必要はありません。
結論は次の3行です。
- 固定メンバーが使う既存のオフィスは、ドアの入退室ログを後付けで取れれば十分です。顔認証や新しいICカード基盤を一から構築する必要はありません
- 必要なのは「誰がいつ通過したか」の記録と、退職者・異動者の権限をすぐ止められることの2点。来客対応や勤怠連携は後から足せます
- 迷ったら既存ドアに後付けできて、ログがそのままタイムカードになる構成を選ぶ。工事や配線を最小限にできます
この記事では、オフィスの入退室管理を「新設」と「後付け」で比較し、方式ごとのコストと、出社ログを勤怠管理に使う際の注意点を整理します。
ハイブリッドワークで「出社ログ」が必要になるのはなぜか?
出社日と在宅日が社員ごとに異なると、誰がオフィスにいるかを紙やExcelの自己申告で把握するのが難しくなるためです。ドアの開閉記録をそのままログにできれば、自己申告と実態のズレを減らせます。
人事労務の自己申告に依存する運用では、PCのログイン時刻など別の記録と突き合わせる手間が発生しがちです。ドアの入退室記録を勤怠の裏付けとして使えれば、申告と実態の差分をその場で確認できます。
入退館システムを「新設」するか「既存ドアに後付け」するか?
判断基準は、既存の錠前や扉をそのまま使えるかどうかです。新設は顔認証やICカードの集中管理盤を一から組むため初期費用が大きく、後付けは既存の錠前にモジュールを追加するため工期と費用を抑えられます。
| 方式 | 初期費用の傾向 | 工事 | 既存の鍵・錠前 | 向く組織 |
|---|---|---|---|---|
| 入館ゲート新設型(顔認証・ICカード基盤を新規構築) | 大きい | 配線・制御盤の新設が必要 | 置き換え | 新築・大規模改修に合わせて導入する場合 |
| 手動台帳型(紙・Excelの出社簿) | ほぼ無し | 不要 | そのまま | 社員数が少なく、記録の正確さを求めない場合 |
| QRコード・暗証番号 後付け型 | 小さい | 多くは工事不要 | シリンダーを残して後付け | 既存オフィスに最短で導入したい場合 |
固定メンバーが使うオフィスでは、後付け型で「ログを取れること」と「権限をすぐ止められること」の2点を満たせば、新設型と同等の目的を達成できます。
既存ドアにどう後付けするか?
扉の種類によって構成が変わります。物理鍵の本締り錠なら錠前のサムターンを置き換える構成、電気錠やオートロックの電気ストライクならモジュールを追加する構成になります。
KEYVOXの場合、物理鍵の本締り錠は美和ロックのPiACKIIとの組み合わせで後付けできますが、対象はドア厚33〜50mm・室内側16.5〜25mm・バックセット51mm以上をすべて満たし、かつ錠ケースに刻印された型式名が対応リストに含まれる錠前に限られます。リストに無い型式の場合は、新規に錠前を彫り込むか、電気錠として構成し直す必要があります。電気錠・電気ストライクのエントランスは、Wi-Fi接続のBR1か有線LAN/PoE接続のWD1を電気錠の制御盤に接続する構成です。いずれも制御盤を入れ替える必要はありません。扉ごとの詳しい要件と対応型式一覧は製品仕様・施工要件にまとめています。
出社ログは勤怠管理にどこまで使えるか?
ドアの通過記録をそのまま社員ごとのタイムカードとして使えますが、給与計算に直結させるには無料プランの制約を超える必要があります。
KEYVOXのオフィス向け機能は、誰がいつどのドアを通過したかをリアルタイムで記録し、ユーザーごとの初回/最終アクセスをタイムカード形式で表示してCSVエクスポートできます。ただし無料の来客管理機能は鍵の有効期限が翌月末までで発行履歴も直近5件のみのため、継続的な勤怠記録として使うにはオフィスパック(管理ダッシュボード・来客管理・アクセス管理・履歴管理・ロックAPIを含む。3,000円/月・税込)以上が前提になります。このパック料金はロック1台あたりの基本料金(通常サービス2,500円/台・月、またはAPIプラン1,650円/台・月。いずれも税込)とは別に必要です。既存の勤怠システムに自動連携したい場合は、APIプランでAPI経由のデータ取得が可能です。
退職者・異動者のセキュリティはどう守るか?
物理鍵の複製や回収漏れのリスクを、クラウド側の権限無効化に置き換えることで解消します。退職や異動が発生した時点で、管理画面からアクセス権限を即時に無効化できます。
実際に目黒区のIT企業の社員寮では、人事異動や退職時のアクセス権限をクラウド管理画面で即時に変更できる体制に切り替え、鍵の交換コストを年間80%削減しています。入退室ログも自動記録され、施設の利用状況が可視化されました(目黒IT会社社員寮の事例)。オフィスの入退室管理でも同じ仕組みが使えます。
コストはどう考えればよいか?
費用は「本体」「取付」「月額」の3つに分けて見ます。
| 費用項目 | 見るべきポイント | KEYVOXの場合 |
|---|---|---|
| 本体 | QR対応機で価格が跳ねないか | QR対応機は他社のQR対応機(20万円〜)の半額以下 |
| 取付 | 指定業者の工事が必須か | 美和ロックPiACKIIとの組み合わせで既存の錠前にそのまま後付け。工事不要モデルあり |
| 月額 | 来客管理だけなら無料か | 来客管理は月額無料。入退室ログ・アクセス管理・ロックAPIまで要るなら、ロック1台あたりの基本料金(通常2,500円/台・月、APIプラン1,650円/台・月)に加えてオフィスパック3,000円/月(いずれも税込) |
まず無料の来客管理機能や30日間の無料トライアルで、実際の出社頻度とログの使い方を試してから、必要な機能に応じてパックを決めるのが確実です。
よくある質問
来客用のQRコードを社員にも使えますか?
使えます。来客管理機能はオペレーターが鍵の発行者を複数人・無制限に作成できるため、社員全員に発行権限を与える運用も可能です。ただし無料プランでは鍵の有効期限が翌月末までのため、長期固定の社員用アクセスには有料プランが前提になります。
既存の勤怠システムやHRシステムと連携できますか?
できます。KEYVOXのAPIはNDA無しで完全公開されており、APIプラン(1,650円/台・月・税込)で入退室ログを既存システムに自動連携できます。入退室ログ自体はオフィスパック以上でタイムカード形式・CSVエクスポートに対応しています。
来客や委託業者にアプリのインストールを求める必要はありますか?
ありません。QRコードまたは暗証番号で解錠でき、時間制限付きの一時アクセス権を外部業者やパートタイマーにも発行できます。
既にICカードの入館ゲートがある場合、置き換える必要がありますか?
置き換える必要はありません。電気錠・電気ストライクであれば既存の制御盤にモジュールを追加する構成で後付けできます。詳しい構成は製品仕様・施工要件をご確認ください。
本社・支店が複数ある場合はどう管理しますか?
本社・支店・倉庫など複数拠点を一つの管理ダッシュボードから管理できます。拠点ごとにスタッフの権限を分離し、PCから遠隔で施解錠することも可能です。
まとめ
- ハイブリッドワークの出社ログは、入館ゲートの新設ではなく既存ドアへの後付けで足りるケースが多い
- 必要なのは「誰がいつ通過したかの記録」と「退職者・異動者の権限をすぐ止められること」の2点
- KEYVOXは来客管理が無料から始められ、入退室ログ・CSVエクスポート・既存システム連携まで月額パックとAPIで段階的に伸ばせる
扉の種類と拠点数が分かれば、構成と費用の目安をご案内します。デモ・お問い合わせ、料金の詳細は料金プラン、無料で使える来客管理はこちらをご覧ください。